2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」は、放送延期も乗り越えていよいよ佳境を迎えようとしています!
この大河ドラマは、室町時代から戦国時代が描かれているのですが、歴史にあまり詳しくない私は、室町幕府の足利義輝(向井理)がどういう存在なのかがよくわかりませんでした。
京都にいるので、最初は、天皇かと勘違いしていたのですが、調べてみると足利義輝はもちろん天皇ではありません。
天皇に任命された室町幕府の第13代征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)です。
ちなみに江戸時代の徳川の歴代将軍も征夷大将軍です。
ここで最大の私の謎は、足利義輝(向井理)は、どうして征夷大将軍なのにこうも力がないのかということです。
存在意義がよくわからないのです。
天皇が別にいるなら足利義輝は、いなくてもいいんじゃない?ってことです。
でも、室町幕府も最初は力があったんです。
室町幕府を作った足利尊氏
1336年頃に足利尊氏が室町幕府を作ります。初代征夷大将軍です。
ちなみに3代将軍は、足利義満で京都の金閣寺を建てた将軍です。
アニメの一休さんにも出てきますね!足利義満の時代が室町時代の全盛期です。
話は戻りますが、室町幕府を作った足利尊氏の物語が、1991年の大河ドラマ「太平記」です。
足利尊氏が生まれた時代は、鎌倉時代で北条氏が力を持っていました。
北条氏が力を持つ一方、足利尊氏等の武家と言われる人々はなかなかつらい状況でした。
そこで、足利尊氏達武家が力を合わせて鎌倉幕府を倒し室町幕府を開くまでを描いたのが、1991年の大河ドラマ「太平記」です。
展開が二転三転目まぐるしくて、ある意味戦国時代より激動な感じの「太平記」です。
武家の棟梁
「麒麟がくる」の中で、足利義輝(向井理)がよく武家の棟梁という言葉を使いますが、その意味が「太平記」を見るとよくわかります。
太平記を見ると武家の棟梁という言葉の意味が重すぎるくらい重いです!
「麒麟がくる」の力を失った足利義輝(向井理)の無念さが数倍感じられると思います。
それくらい室町幕府を作るのに足利尊氏は苦労したのです。
太平記は、鎌倉時代から南北朝時代(北と南に天皇が2人存在した時代)を描いているのですが、その辺の時代を扱った歴史ドラマは少ないので、本当に面白かったです。
ドラマに出てくる有名な人物は、足利尊氏の他に後醍醐天皇、楠木正成、新田義貞等々です。
「麒麟がくる」の前の時代を描いた「太平記」は、超おすすめです。