竜ヶ岳の紅葉の見ごろ時期ですが、11月下旬から12月初旬にかけてが一番見ごろです。
世間一般的には、秋の訪れは早くて9月なので、このような時期は相当遅いように感じがちですが、徳島県は日本全国から見ても非常に平均気温が年間を通じて高い県です。
瀬戸内海に非常に近い場所に位置しているので、冬でも暖かい風が海から運ばれてきます。
このため、世間一般で冬を意識する時期が、竜ヶ岳近辺にとっては紅葉を見るのに丁度良い時期と言えます。
確かに竜ヶ岳は山奥にありますが、標高もそこまで高くなくなだらかな地形です。
これが位置している三好市池田町自体が、秋の終盤にならないと中々気温が下がらないほどなので、上記のおすすめの時期よりも先走って訪れてしまうと紅葉が完成しきっていないうちに見る羽目になってしまいます。
折角訪れたのに普段見ている山とさほど変わらない可能性もあるので、出来るだけ時期は遅らせるに越したことはありません。
仮に12月になったとしても風も少なく日中は暖かいので、ゆっくり落ち着いてみることが出来ます。
雨が降っていたり曇っていた場合は服装には注意しなければなりませんが、それはそれで幻想的な風景を満喫することが出来ますので考えようとも言えます。
5年前に竜ヶ岳の紅葉を見ました
私が5年前に訪れたときは家族で行きましたが、上記のおすすめの時期通り11月の終わりにを見ました。
緑になっている部分が森全体の1割ほどで、後は色とりどりの木々が並んでいました。
未だにふとした瞬間にその素晴らしい光景を、思い出すほど綺麗でその時は雲一つ無く天気が晴天だったというのもあってか、2時間ほどたそがれて幻想にふけっていたのを思い出します。
服装は軽いジャンパーを羽織っていきましたが、風が殆ど吹かなかったので、昼ご飯を食べてから13時から15時までいましたが、全く寒くなくほどよい気温で紅葉を楽しむことが出来ました。
季節柄虫とかもいなかったので、集中して紅葉に専念することが出来たのは良かったです。
また、松尾川が近くに流れており、前日に雨も降っていなくしばらく穏やかな天気だったので、そこからそれを見てみようということになりました。
いざ行ってみると、渓流がなだらかに流れているので、トレッキングシューズでなくランニングシューズで行きましたが、滑ることなく安全に川までたどり着くことが出来ました。
小さいこども連れでもそこまで注意せずにたどり着くことが出来ます。
ただ、雨が降っているときはどうしてもこけがはいている場合は滑ってしまうので、滑り止めシューズを履いておいた方が良いでしょう。
私たちがそこで見たものは別世界
通常の景色は、どうしても空や地面など他の景色も入ってしまいます。
それだけで済めばまだしも、人々が生活している環境も多かれ少なかれ画面の中に入ってしまうので、日常感が隠せません。
一方で松尾川の中から見ると、それ自体がそもそも竜ヶ岳の中に位置しており、そこから見る景色は辺り一面まるで森に迷い込んだかのような幻想的な景色を堪能できます。
一緒に行った家族の存在を一瞬忘れてしまう程美しい景色で、年賀状にのっけたいと思うほどの圧倒的な存在感を醸し出すほどの綺麗さでした。
近くに温泉があり、松尾川温泉も堪能してきましたが、そこから眺める景色と遜色がないほどのクオリティの高さでした。
一般的には出合の橋から眺める景色が有名ですが、そこから10キロほどでたどり着く竜ヶ岳のそれはとても良かったです。
通常の紅葉と最も異なるのが人工林の割合が非常に少なく、ほとんどが元々からあった森林しかないので、戦火を免れた日本本来の山を見ることが出来ます。