仮想通貨のハードフォークとは、仮想通貨のルールを変えるときに新しいルールを適用することで、旧ルールが適用されたコインとの互換性がなくなることです。
ハードフォークと対になる言葉としてソフトフォークがあります。
ソフトフォークではルールをすべて書き換えるが、古いルールが適用されたコインもそのまま使えるようにします。
一方のハードフォークでは、新しい仕様が適用されたコインのほうを採用し、古いコインのほうは無視をします。
ソフトフォークに比べるとハードフォークのほうがリスクが高いと言われています。
ハードフォークをすると新しい仕様のコインと古い仕様のコインの2つが同時に存在することになります。
これを分裂と呼びます。ハードフォークでは基本的に分裂がともないます。
ビットコインがハードフォークしてビットコインキャッシュ
2017年の8月1日にビットコインがハードフォークしてビットコインキャッシュが生まれたときには、ビットコインはそのまま生き残り、ビットコインキャッシュもたくさんの取引所で取り扱いがされることになりました。
2017年の10月24日にビットコインゴールドが誕生したときにも同じです。
ビットコインゴールドは一般家庭にあるパソコンなどでも簡単にマイニングができるようにルールを変更したコインですが、ビットコインはそのまま残り、ビットコインゴールドが分裂して新しく誕生するという形になりました。
ただ新しい仮想通貨が誕生するというイベントならばリスクは少ないと言われています。
Segwit2xハードフォーク
しかし、「Segwit2xハードフォーク」と言われるものについては、とてもリスクが高いようでした。
「Segwit2xハードフォーク」で誕生する新しい仮想通貨にはリプレイプロテクションがされていないことが問題となっていました。
Segwit2xハードフォークで誕生する新しい仮想通貨は「B2X」という名前がつきましたが、B2Xはそれまでのビットコインにとってかわってしまう可能性がありました。
すなわち、古いコインであるビットコインは消えてなくなり、B2Xだけが存在するという結果になってしまう可能性があったのです。
Segwit2xハードフォークは2017年11月中旬に行われる予定でしたが、反対派の意見も多かったので延期となったようです。
「中止」したと解説しているサイトもありますが、今後絶対に行われないという保証はありません。
無期限延期なので、いつまたSegwit2xハードフォークの話が持ち上がるかわかりません。
そのときにはビットコインの価格が激しく変動する可能性が高いです。
仮想通貨のハードフォークでは必ず新しいコインが誕生するわけではないようです。
11月にはビットコインキャッシュのハードフォークも行われましたが、新しいコインは誕生しませんでした。
このようなハードフォークは敵対的なハードフォークではなく、ビットコインキャッシュが抱えた問題を解決するためのアップデートのことを指すようです。
敵対的なハードフォークではないのならばリスクは低めです。