中米とはアメリカ大陸に位置する国でも北アメリカと南アメリカの間に位置する国々のことを指しています。
グアテマラ、エルサンバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、ベリーズの7か国が中米です。
天候では、カリブ海と太平洋とメキシコ湾に囲まれていると目もあって雨量が多い地域ということができるでしょう。
太平洋と大西洋の間にはパナマ運河と呼ばれる両方の海をつなぐ役割のある運河があり、交通に重要な役割を果たしていると言えます。
パナマ運河だけではなく最近ではニカラグア運河建設の話題も議論されています。
話されている言語はスペイン人が征服をしてきたこともあってスペイン語が話され、名前としては中米以外に中央アメリカとも呼ばれています。
人口構成では、メスティーソと呼ばれる先住民と欧米人の混血の割合が最も多い割合になっており総人口の6割を占め、2割は白人であり特にコスタリカは白人の人口が多い国として知られています。
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中米コスタリカ
GDPが中米の中で第2位を誇るコスタリカではパリのオペラ座をモデルにして建てられた古い劇場などの多くの観光名所が存在します。
また、熱帯ならではの多種多様な動植物が生息しており、生物のホットスポットであることから世界の中の5パーセントはコスタリカに生息していると言われています。
グアテマラはコーヒーの名産地としても知られており、良質なコーヒーが生産されており、世界的にも有名です。
音楽分野については、ラテン系の音楽が盛んで、いたるところで鳴り物を使う傾向にあります。
例えば、車のクラクションの一部としてトランペットの音が出るパーカッションを使用するなどの特徴がみられ、これらは普通車だけでなくバスなどの交通機関、レストランなどにも採用されています。
主に庶民の中で人気の音楽のジャンルです。鳥の鳴き声も日本とは違った鳥の鳴き声で南ならではのきれいな鳴き声を耳にすることができます。
中米マヤ文明
歴史的背景としては、ヨーロッパからの侵略がある以前の先コロンブス期では、世界的に有名なマヤ文明などの古代文明が発達しました。
スペイン人が征服をした後にはグアテマラ総督領が16世紀に置かれ、中米を支配し、1821年にはグアテマラ総督領は、スペインの支配から独立を果たすことができました。
後に中米機連邦が誕生しましたが、最終的には内戦が勃発した後の独立で現在のような国々へと独立をしました。
そのことによって中米連邦は消滅してしまい、その後も統一をすることについての努力がたびたびなされようとしてきましたが、現在その7か国が統一されるまでには至っておらず、まだまだ統一には程遠いということができます。
統一がなされないということはありますが、経済分野では統一がされており、1960年には中米統合機構を設立させることによって経済面での協力をしています。
治安が問題の中米諸国
中米における問題としては格差社会が挙げられるでしょう。
グアテマラ、エルサンバドル、ホンジュラス、ベリーズでは、犯罪率が割と多いです。
例えば、店の前には武装した警備員がうろついているといったように緊張感がある傾向にあるのに対して、ニカラグアではそのような緊張感は少なく穏やかな印象があると言えます。
野球が盛んであることもあってスタジアムがあるなどの他とは違う雰囲気があります。
このような貧富の差がみられるものの、すべてにおいて貧しい面があるわけではありません。
アメリカの小売市場が進出をしているということもあり、今後TPPなどによってアメリカから経済的に支配されてしまう問題もあるでしょう。
そのような場合には、中米がいかに団結することができるかということが問われていると言えるでしょう。