Bリーグはプロバスケットボールのリーグであり、2016年にスタートした歴史としては浅いリーグです。
Bリーグが誕生するまでには紆余曲折があり、リーグが2つに分裂するなどバスケットボール界の中でも派閥争いが行われるような状況となっていました。
国際バスケットボール連盟はこれを重く見て、早急に解消しなければ国際大会に参加させないという強硬策に打って出ることを通達しましたがそれでも分裂したままでした。
ついに国際バスケットボール連盟は日本の会員資格を停止することになってしまい、ようやく新たなリーグに向けた動きが強まりました。
Bリーグのレギュレーションですが、B1もB2もそれぞれ18チームで構成されており3つの地区に分けられてリーグ戦を戦います。
所属する地区のクラブチーム同士で6試合ずつ、他の地区のクラブチームとトータル30試合、計60試合を戦って順位を決めていきます。
この中で各地区の2位までと3地区の3位のうち上位2チームの計8チームがプレーオフに進出し、優勝をかけた戦いを繰り広げます。
決勝は一発勝負ですが、それまでは上位チームのホームで2連戦となります。
1勝1敗であったり決勝で同点だった場合は延長戦を行って決着をつけます。
B2のプレーオフは各地区1位とワイルドカード1チームの4チームで戦いますが、このプレーオフは単なるプレーオフではありません。
B1への昇格をかけた戦いでありその枠は3つです。そのためB1のプレーオフでは3位決定戦は行われませんが、B2ではそれが行われます。
また上位2チームは自動昇格のため、準決勝は絶対に落とせない戦いになりかなり白熱します。
反対に降格するチームは4チームで決める残留プレーオフで決まります。
こちらも準決勝で負ければ自動降格となる他、決勝に勝てば残留で負ければ入れ替え戦となるため、こちらも盛り上がります。
ライセンス取得のハードルが高いBリーグ
Bリーグの問題点としてはライセンス取得のハードルが大変であることです。
本拠地の収容人数に条件が与えられており、B1は5000人以上でないといけません。
5000人以上を収容するアリーナや体育館は国体のために作られたところを利用するケースが多いですが、場合によっては優先的に使用してもらうことにもなるため折り合いがなかなかつかないケースや改修に対して自治体が渋い顔をするケースもあります。
またリーグとして始まったばかりであるため、知名度が低くそうしたことも影響しており、収益に結びつけるのはかなり大変な部分です。
この観客動員のルールは入れ替えにも大きな影響を与えています。
もしB1に昇格予定のチームの観客動員数が平均で1500人に達していない時点でその昇格の権利は失われます。
一方ライセンスの審査において基準に満たしていないチームにはB3ライセンス、3部リーグのライセンスしか与えられず自動的にB3まで落ちてしまうのも厳しい部分です。
元々サッカーのリーグに携わってきた人たちが作ったBリーグ
元々サッカーのリーグに携わってきた人たちが作り上げたシステムであり、経営破たんによってリーグに影響を与えないようにするための処置となっており、まだまだ問題点が孕んでいます。
とはいえ、1つのリーグに統一され東京オリンピックに向けた強化に本腰が入れられるのも事実です。
本来であれば開催国枠での出場が予定されていますが、日本は弱いために開催国枠を与えるかどうかはまだ決まっていません。
与えられるようにするには国際大会での活躍が必要です。
その強化が最近になってようやく始まり、少しばかりの進歩が見られています。
本来リーグの役割としてはバスケットボールの魅力を伝えるだけでなく競技レベルの向上や底辺の拡大などが期待されています。
少しでもその役割を果たすべくやっとその動きが強まっているところです。